みねさんのお墓参り

2019年5月1日、政井みねさんのお墓参りをしました。
政井みねさんと言えば映画「あゝ野麦峠」の主人公となった実在の人です。
釣りの帰り道、相棒にお願いして寄ってもらう事にしたのです。八尾の街で小さな花束を買い角川へ向かいました。
お墓はみねさんの生家のあった場所に近い専勝寺にあります。お寺に着き以前教えて頂いた通りにお墓へ向かうと、そこにいたタヌキがのこのこと場所を開けてくれました。
みねさんのお墓はすぐわかりました。
地元の方だろうか、花が供えてある。私もささやかな花束を置いてお参りした。隣には兄辰次郎さんのお墓もある。
みねさんは、日露戦争が始まる前の年・明治36年から平野村の山一林組へ来て働いた。明治42年、21歳で病の為亡くなった。「男軍人、女は工女、糸をひくのも国の為。」と言われた、明治の富国強兵政策を支えた多くの工女さんの一人だった。
兄の辰次郎さんは、病気になったみねさんを引き取りに行った。みねさん亡き後、多くの仕事をした。山菜採り、川漁、鳥猟、熊撃ち、山案内人、製材、下駄造り、粉ひき、等をして金を稼ぎ、みねさんの墓、親鸞聖人像、弘法大師像などを建立し、昭和の高度成長期を見届けてからこの世を去った。      K・M記