西条炭 1

2020年8月31日、筑北村歴史民俗資料館を訪れました。

旧林家の当主、林国蔵が西条炭の採掘に係わっていたことは資料からわかっていました。 が、「西条炭」って何?・・というのが私の知識レベルでした。社会科で習った石炭の産地といえば、筑豊地方、常磐地方、北海道等でした。長野県で石炭?? そこでまず「西条」を調べると篠ノ井線に西条駅がありそこには旧西条村がありました。今はいく度かの合併を経て「筑北村」になっています。そこで、まずは地元の資料館へ行けば何かわかるだろう・・という事で出かけてみたのです。

資料館は旧坂井村の地にあり、入口の表示は「坂井歴史民俗資料館」となっていました。玄関の唐破風は旧坂井村役場の物だそうです。普段は開館していなくて筑北村の教育委員会に連絡して隣の温泉施設の方に開けてもらいました。
中には昔の農機具等の民族資料が展示されており、一角の小さなコーナーに炭鉱関係の資料がありました。それによると、小さな炭坑がいくつもあり火薬も使うがほぼ手掘り状態のものであった事が分かりました。また鍵を開け中を案内して下さった方からは、「周辺の山中には小さな穴の跡があちこちにある」事や、2003年に完成した「小仁熊ダムを造る時には穴をすべて探してコンクリートでふさいだ」というお話しも聞かせて頂いた。今回の訪問で「西条炭」を少しだけイメージする事が出来ました。

この後2年以上にわたり筑北村へ通うことになります。         K・M記